生半可な知識で音ゲーの解説をするのは難しい
2021.06.20 (Sun)
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▲【BPL 2021】オープニングセレモニー/ ファーストステージ開幕戦(第1試合・第2試合)
 ROUND1 vs APINA VRAMeS / レジャーランド vs SUPER NOVA


BEMANIプロリーグ2021が開会宣言され、実際に試合が開始したが
人気YouTuber三田皓介氏の解説が賛否を呼び、次回の参加オファーを断る事態に発展した。

BPL解説のお仕事を降りさせていただきました。 - 三田皓介の臨時用ブログ

KACでも同じではあるが今回のBPLは特に解説の難易度が高い。
今大会はチーム戦で、どのポジションで出場するかによって
選手はプレイする曲のレベルが変わってくる。

先鋒 LV8~10 / 中堅 LV10~11 / 大将 LV12

LV12だけに限定しても300譜面を超え、LV10や11はそれぞれ500譜面を超える。
選手はそれぞれの難易度帯だけ把握しておけば良いが、
解説者は全難易度を網羅していなければ
曲の特徴・攻略の要点などを瞬間的に知識を引き出すのは難しい。

例えばBPLで選出された「empathy」(LV8)など
過去の大きな大会ではほとんど選ばれたことのない曲を即興で解説しろと言われても、
「途中でソフランします」以上のことを語れるプレイヤーは多くはないだろう。
BPLはLV12オンリーのKACと違い、範囲が広すぎる。

個人競技なので駆け引き要素が薄い



これはBPLに限ったことではないが
音楽ゲームは基本的に個人競技のため対戦相手に介入する要素が低く、
「その場の状況に応じて相手がどう対策するか」という論点が存在しない。
格闘ゲームならジャンプした相手に対して対空技をいつ撃つか、
あるいは後ろに下がるかなどの駆け引きが生まれるが
音楽ゲームはそもそも対戦ではなく、
複数人が同時に同じ曲をプレイして点数を競っているだけなのだ。

プレイヤーの事前データ



各曲の歴代記録保持者や過去の大会でマッチ経験のある組み合わせなど
データで観る大会の楽しみ方もある。
プレイヤー間の普段の人となりなども把握できていればランカーのキャラクター性も広がり
観る側としては面白くなるがこのご時世もあり普段の交流はなかなかしづらいので難しい。

生放送に適した話し方



ゲストとしての解説役なら他のゲストや実況者が話すタイミングも
考慮して話さなければならず、選ばれる曲の発表から曲プレイ開始までの間に
曲や譜面の特徴など事前に必要な知識を視聴者に伝えなければならない。

また音楽ゲームの楽曲は2分前後と非常に短い時間で
その間に各プレイヤーの情報、リアルタイムな点差、
BPM変化の際に行うギアチェンジの手法など
全て伝えるべきではないがバランスよく情報を伝える技術も必要。
また仮にも公式生放送なのである程度のネットリテラシーは求められる。

トップランカーが直接解説するのが理想?



以前ラウンドワン頂上決戦などで途中敗退したプレイヤーが
解説者の席に呼ばれることがあったが、
実況者も「◯◯さんならどう対策されますか?』
「あのプレイヤーと戦ってみてどうでした?」と話を振りやすいのがメリットとして大きく、
最上位のレベル帯でしか体感できないことは音楽ゲームでは非常に多いため
結局ランカーが自分の体験を通して解説に回るのが最も適しているが、
「じゃあ選手として出場すればいいじゃん」という話にも繋がってくるため
解説席に常駐するとなるとまた別の問題が生じてくる。

その点ではプレイヤーとしてのキャリアも非常に長く
現役でIIDXのプレイも続けつつも「若いプレイヤーに育ってほしい」というスタンスを持つ
1048氏などはこれ以上無い適任だと個人的には思う。

三田氏の判断



以上、音ゲーの解説において「可能な限り出来ること」を並べてみたが
これを全てやる必要はないし、同じ席に呼ばれる面子によって役割は変わってくるだろう。
しかし実際に解説という立場に選ばれたとして
20年以上の歴史と1000曲以上の楽曲が収録された
音楽ゲームの解説を自信持って出来るかと言われると私には到底無い。

これから音楽ゲームの解説をするにあたって予習するにしても、
膨大な曲と譜面の攻略法や大会出場者がどういう経験をしてきたかの情報など
一朝一夕で培えるものではないのだ。
おそらく三田氏は色んな意見を聞きつつもこの点で今後の出演を断ったと思われるが、
最初は誰でも難しいものだし、回数をこなして
徐々に慣れていってもらうのも良かったのではないだろうか。
解説席に一度座っているかいないかの差はゲームそのものの経験よりも大きいと思う。



今週の音ゲーNews(2021/6/20)




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おとげい!第1話(3/4)



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